こんにちは、ミカコです!
審美歯科・矯正歯科医の伊藤剛秀先生のコラム、第二弾となります。
スポーツ選手が歯列矯正をすると、競技のパフォーマンスが著しく向上することはアスリートの世界では常識になりつつありますが、一般的には知らない方も多いですよね。
今回のコラムでは、とあるバレリーナの方がワイヤーによる歯列矯正を受け、パフォーマンスが向上した理由を伊藤先生が分析しています。
あるバレリーナの方は、歯科矯正治療を受けてからバレエにおけるパフォーマンスが著しく向上しました。
バレエと歯並びには、一切の関連がないように思えますので、意外な変化ですよね。
けれどもこれは、矯正学的しかるべき変化といえます。
ここではその5つの理由を詳しく解説します。
目次(項目をクリックできます )
パフォーマンス向上の理由①歯並びが改善され見た目が良くなった
歯列矯正の成果として、見た目が改善されるのは言うまでもありません。
特に、クラシックバレエのような美しい演技を追求する競技であれば、容姿が整うことで表現力が増しても決して不思議ではないですよね。
気になっていた歯並びの悪さが改善され、メンタルにも良い影響が及んでいることは間違いありません。
パフォーマンス向上の理由②かみ合わせが安定することで体のバランスが良くなった
かみ合わせの状態は、咀嚼運動の効率だけでなく、体のバランスも左右します。
彼女は歯列矯正によってかみ合わせが安定することで、バレエという体のバランスが命となる競技でのパフォーマンスが向上したと考えられます。
パフォーマンス向上の理由③矯正装置がとれて心肺機能が改善された
ワイヤー矯正は、装置の形状から口呼吸になりやすい傾向にあります。
口呼吸は、鼻呼吸と比べると心配機能が低下しますので、アスリートにとっては致命的なデメリットといえるでしょう。
それが治療完了とともに撤去されたので、正常な鼻呼吸に戻ることで心肺機能も元に戻ったといえます。
パフォーマンス向上の理由④鼻呼吸で前頭葉がクールダウンされたことで集中力が増した
鼻腔の直上には、前頭葉という思考や意欲、集中力などと関連の深い脳の領域が存在しています。
鼻呼吸では、冷たい空気が鼻腔を通過する際に、この前頭葉をクールダウンさせる効果が期待できます。
競技中に熱くなったアスリートの頭には、最高の刺激といえるでしょう。
クラシックバレエのような繊細な競技では、常に冷静な思考が求められますので、逆にいうと、口呼吸を促すワイヤー矯正は、かなりデメリットが大きいといえます。

競技中も口の中を怪我しないか心配しなくていいですもんね

パフォーマンス向上の理由⑤ジャンプの着地が良くなったのはかみ合わせが改善されたから
クラシックバレエにおけるジャンプの着地は、演技を構成する上で非常に重要な要素となっています。
それが矯正後に良くなったのは、かみ合わせの影響が大きいといえるでしょう。
上述したように、かみ合わせが安定すると、体全体のバランスも安定します。
これはジャンプという、極めて不安定な運動を行った際にも強く影響してきます。
普段から体のバランスが悪い人は、飛び上がった際に上手く着地できるはずがありません。
かみ合わせが安定し、体のバランスも安定したからこそ、美しい着地ができるようになったのです。
まとめ
このように、矯正治療を受けた後、バレリーナの演技が向上した理由は、「かみ合わせ」という観点からみると、とてもわかりやすいですね。
アスリートは一日でも早く矯正をした方が、パフォーマンス向上につながると思います。
かみ合わせを改善するため、口回りと背骨周りのバランスを整えてあげること。
アスリートは5㌔の重りを頭に背負ってスポーツをしているのと同じです。
頭を支える筋肉がきちんとした位置にあることが重要になります。
多くの競技者やトレーナーも言及していますが、アスリートにとって体のバランスは命です。
それを左右する重要な要素に、かみ合わせがあることを知っておいてください。
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