子供がまだ小さいと、もしも「母親が数日入院」となった時、父と子だけで数日でも留守にするのは心配なご家庭も多いはずです。
うちがそうでした。そしてオットは決して「イクメン」と呼ばれるステキ種族ではありませんでした。
たとえば「扁桃腺手術」のように『自分が我慢すれば手術の延期もできてしまう』種類の病気だと、母親は子供のことを最優先に考えてしまい、いつまで経っても入院できません。
子供の食事・身支度・学校や幼稚園へ行かせること・習い事・宿題…等々、母親が毎日こなしていることを、あの夫は同じようにできるのでしょうか?
わたしも同じような不安から扁桃腺を切除することをためらっていましたが、その不安を一つずつピックアップし、つぶしていくことで安心して入院することができました。
今回はその時とったわたしの解決方法をすべてお見せします。
イクメンじゃないパパに、母親が留守のあいだ子供のことを任せる工夫です。
母親が入院する時、父と小学生だけで留守番。考えられる心配ごと
当時の我が家の家族構成や環境はこのような感じでした。
・家族構成は妻・夫・当時小学2年生と1年生の姉妹・ペットのトイプードルがいました。
・育児はほぼわたしが担当。(オットは2人が赤ちゃんの時うんちおむつすら替えたことない)
・オットは会社を入院期間の6日連続で休むことは不可能。
・もし学校へ行かせていたら子供の帰宅時間に間に合わせて仕事を切り上げることも不可能。
・留守を頼れる自分たちの父・母はいない。
オットは一人暮らしの経験があるため一通りの家事はできますが、子供の世話はわからないことだらけ。
入院する時に考えられる心配事としては、次のようなことがありました。
母親が入院するときここが心配
- 子供のメンタル面の心配(母親と離れて平気かどうか)
- オットが仕事を休めない日、早く帰れない日はどうすればいいのか
- 食事のこと
- オットは子供の身だしなみ(髪を結ぶ、服を選んで着せる)を整えられない
大丈夫です、この4つの悩みを解決する方法をこれからご紹介しますよ!
母親が入院する時期は、こう決める!
可能であれば入院する年は子供のメンタル面を優先して決める
もし手術を急がないのであれば、子供が母親と離れても大丈夫な時期に入院する年を設定しましょう。
わたしの場合、扁桃腺手術自体は扁桃が腫れていないときならいつでもよかったため、子供のメンタル面を考えて下の子が小学1年生になってからということにしました。
次女が母親のわたしにべったりのタイプで、離れて寝ることに抵抗があったためです。
このために二段ベッドを購入し、姉妹二人で寝る楽しさに慣れさせました。
未就園児でもパパっ子だったりしっかりしている子はたくさんいますので、お子さんの性格に合わせて入院する年を決めるのが一番だと思います。
しかし手術をする時期は本当は病気に合わせて決めるものですので、「そんなこと言ってられない場合」はこの項目は無視して病気を優先させるべきです。
入院する月は長期休みを利用する
年が決まったら入院する月ですが、これは子供の春・夏・冬休みを利用するのがおすすめです。
平日だと毎日の学校の用意(宿題・箸・水筒・持ち物チェック)や、幼稚園の準備(お弁当やら水筒やら)は、子供がまだ小さいと大人がチェックしなければなりません。
また帰宅時間も15時から16時くらいで、オットの仕事がある日はその時間の帰宅が難しいです。
しかし長期休みなら、それらは一気に問題解決です。
学校や幼稚園等に毎日通わせなくてよいなら、父親ワンオペのハードルはぐんと下がります!
ただし、お盆と年末年始の病院スタッフが手薄になる時は何かと避けたほうがよいです。
これは、わたしが手術前に言われたことですが、扁桃腺手術は術後大出血する可能性が無きにしもあらずなので、万が一の場合には緊急で対処できるようにするためだそうです。
そんなわけでうちは夏休みに入院することにしました!
母親が入院する前の最初の準備。学童保育に申し込む
一時保育(未就園児)か、学童保育(小学生)か
当たり前ですが、未就園児か小学生かでこの選択肢は分かれてきます。
未就園児の場合ですと、通園している幼稚園で一時保育という選択肢がありました。
(そもそも保育園に通っている子は夏休みも通園できますね)
もし一時保育が利用できていたら格安で依頼できたのですが、前述のように次女が小学生になってから入院すると決めていたため、我が家は学童保育を利用することにしました。
といっても、学校の学童保育ではありません。(わたしは当時働いておりませんでしたので)
民間の学童保育のサービスが素晴らしい
少しが値が張りますが、我が家は民間の学童保育をお願いしました。
この学童保育に預けるメリットは、
・家まで車で送迎してくれる(必要なら習い事や勤務先への送迎も可能)
・毎日様々なイベントがあって、子供が飽きない
・同じ世代の子供がたくさんいるので、新しい友だちができる
・夏休みの宿題や、教材を使っての自主学習をさせてくれる
・お昼のお弁当を用意してくれる
などでした。高いだけのことはある!素晴らしいサービス内容です。
これで、心配事の中の
・オットが仕事を休めない日はどうすればよいか
・食事のこと(昼食)
についてはクリアとなります。
デメリットは高めのお値段だけ。実際のシステムと金額を公開
これは地域にある民間学童保育によって違ってきますが、参考までに、我が家が利用した民間学童保育のシステムと金額を紹介します。
我が家が利用した学童保育のシステム
- 夏休みは5日間以上から利用が可能です。
- 時間は8:40〜18:00まで。(7:40より入室可。車での送りは17:30より可。)
- 各日の定員は45名。
- 対象は小学1年〜6年生。
- 申込み受付は2か月前の6月26日からで、どんどん予約で埋まってしまうそうです。
気になる料金体系はこちら。
5日間の料金
- 預かり料金…28,500円
- 諸費用…4,500円
- 送迎(往復)…3,000円
合計=36,000円×2人分
これが最低料金となり、日数が増えればもちろん料金もあがっていきます。
1日のうちに必ず宿題をやる時間があり、様々なイベントが毎日ありました。
例えば
・プールに行く
・映画を観に行く
・おやつづくり
・工場見学
・サーカスを観に行く
・スイカ割りをする
・工作をする…などなど。
こちらは、わたしの住んでいる地域では夏休み中も共働きのご家庭がかなり利用している学童保育でした。
もし幼稚園生だったら一時保育がもっと安い値段でお願いできたので、時期によって預け先の選択肢は違っていたと思います。
食事面では妥協も必要!
食事についてなのですが、上記のように昼食は学童のお弁当ということで決まりました。
毎食お弁当になってしまいますが…。
オットがどうにかしなければいけないのは朝と夜。
もう栄養面がどうとかは完全にあきらめました。
5泊6日なので、買った惣菜や外食が続いても仕方ない。
絶対死なないから大丈夫。栄養失調にも多分ならないから大丈夫。
作り置きとかは夏場なのでやめました。
そもそも、作り置いてもオットすぐ食べちゃったりあること忘れたりするんです。
結果、1日は唯一作れるカレーライスを作り、あとはスーパーのお惣菜や外食をしていたみたいです。
子供がそれでどうにかなったかというと、どうもしません。
だから食事はそこまで心配しなくても、大丈夫!
母親が入院しても、子供の身だしなみはこうしておけば安心!
毎日着る服を選ぶのが難しい場合、やることリストに写真を添付
うちのオットの場合ですが、女の子の洋服の選び方がまるでわかりませんでした。
かといって、姉妹は夏だというのに冬用の服を持ってきたりするし、まだ選ぶことは任せられません。
そして、非イクメンのオットに教えようとしても「俺にはできない!」と完全拒否されました。
そこでわたしがとった方法は、あらかじめ2人のコーディネートを写真に撮っておくことです。
そして、毎日1枚ずつ書いた「やることリスト」とともにこの写真を貼付しました。
関係ないのですがこの服は全部わたしが縫ったものでした。懐かしい…(現在姉妹は小6と小5)
こうすると、子供たちが写真を見てこぞってタンスから服を探してきて着たので、無理やり身支度をさせる手間も省けてよかったようです。
また、やることリストが可視化されたため、子供が「歯磨き!」「着替え!」とやっては線で消すということにハマってくれたので自主性を促すこともできました。
毎日髪を結ぶのが難しい場合、初めから解決
これもオットから「俺には無理!」と言われた項目です。
母親には簡単と思えることも、夫には難しいってことが多々あるものです…。
この解決方法は至ってシンプルで、夏だったし思い切って「結ばなくてもいい長さ」までカットしました。
もちろん子供も納得のうえでです!
毎日髪を梳かすだけならオットでもできるし、ヘアゴムがなくなったとか、オットの不器用と向き合うトラブルも回避できたため最良の選択でした。
母親が扁桃腺手術で入院したら、子供との面会は0〜1回くらいでよし
上に書いた民間の学童保育を事前に見学できたため、子供たちは安心して通えて毎日楽しそうでした。
子供にそんな毎日の楽しみを与えられたなら、子供が入院中にお見舞いに行くのは1回程度でいいと思います。
子供が母親の顔を見ることで泣いちゃって帰れなくなってしまう場合も考えると、面会はなくてもいいくらい。
というのも、扁桃腺手術の場合手術後は声がほとんど出ないのです。
頑張れば出せるのですが、わたしの場合は出せば喉が痛くなるしとても疲れました。
だから、子供が面会に来てくれてもほとんどしゃべることができません。
もし面会するなら、手術直後は避けて退院が近づいてからのほうがいいでしょう。
喉の中も1日1日と回復していきますので、術後の全身麻酔でぐったりした姿を見せるよりずっと安心してもらえると思います。
【閲覧注意】大人が受けた扁桃腺手術、切除直後の画像。数年後どうなる【リアルですみません】
扁桃腺手術の場合ではなくとも、やはり入院中は元気な顔で会えるとは限りませんから、子供にあまり心配はかけたくないですよね。
母親の入院、父と小学生の留守番もひるまず準備をすれば大丈夫!
わたしが入院するとき不安だったことに対する解決方法を8つ、ご紹介しました。
まとめると、
①メンタル面を考えて子供が小学生になってから入院した
②学校に行かせるのが難しいので、夏休みに時期を定めた
③父親が仕事で早く帰れない日もあり、民間の学童保育に頼った
④食事面は惣菜や外食に頼った
⑤毎日のやることリストを作った
⑥子供の服装はあらかじめ写真に撮っておいた
⑦髪を結べないので、2人ともおかっぱにした(ボブヘア!)
⑧留守番を楽しんでほしいので、お見舞いは1回だけにした
こんな感じです。
(①と②については、入院時期が選べる場合に限定しています。)
この工夫は扁桃腺手術の入院だけでなく、兄弟姉妹の出産入院や母親の出張などにも使えるかと思います。
全国の、「オットがイクメンじゃないママさん」の助けになればいいなと思います。
わたしが人生を変える体験をした、扁桃腺手術の様子はこちら
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扁桃腺手術後の、リアルな喉の様子はこちら
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