うちの長女つばめ(現在小5)は、小学1年生の時に扁桃摘出・アデノイド切除手術を受けなくてはならなくなりました。
簡単な手術とはいえ、小さな子供が全身麻酔をするのだから心配でなりませんでした。
お子さんが手術を受けるか選択を迫られている方、心配な日が続く親御さんはぜひ読んでみて下さい。
扁桃腺・アデノイド肥大になってしまった理由
実は、肥大になる1年前から続けていた「成長ホルモン分泌不全性低身長症」の成長ホルモン療法で、副作用として危ぶまれていたものの1つが扁桃肥大でした。
扁桃肥大が発覚するまでの経緯はこちらの記事へ【低身長症治療記②】成長ホルモン治療の副作用で手術することに【体験談ブログ】
低身長症の治療についてはこちらの記事へ 【低身長症治療記】子供の身長が伸びない…実は病気だった。【体験談ブログ】
子供のいびき・睡眠時無呼吸を確認
つばめは突発的に片耳が難聴になってしまうほど扁桃腺とアデノイドが肥大し、寝ているときにいびきをかくようになってしまいました。
時々呼吸が止まっているのではと心配になり、病院の測定器を借りて寝ている間に測ってみると、やはり何回も呼吸が数秒間、止まっていることがわかりました。
こうしてつばめは扁桃腺・アデノイド切除手術を受けることになったのです。
つばめが低身長症で通院している大学病院の小児科はとても優秀で親切ですが、耳鼻科は…扁桃摘出手術を積極的に行わず、たとえすぐに必要な人でも受けることができません。
わたしも断られた経緯があります。
(詳しくは『私は扁桃摘出手術を受けて人生が変わった!アラフォー主婦の体験談』へ。)
仕方なく、隣の市の市立病院に紹介され、そちらで手術を受けることになりました。
市立病院の先生は呆れておられました。
なぜこのように緊急を要する子供の手術も受け入れることが出来ないのかと…(苦笑)
その耳鼻科にも色々な事情があるのでしょう、仕方がありません。
どのくらい扁桃が大きくなっているか
手術をする直前に撮った扁桃の様子があるので公開します…が、生々しい写真になってしまうので、こちらに隠しておきます。
気道も塞がんばかりに大きくなっています。
これで、別に腫らしているわけはないのです、デフォルトです。
小学1年生は小児科ではなく、耳鼻科で手術
当たり前ですが、小児科ではなく耳鼻科での手術となります。
そこでまずは手術日の予約をすませました。
次は、手術をする2週間ほど前に一通り検査をします。
身長体重・尿検査・血液検査・心電図など、人間ドックのような内容の検査を受けます。
検査で何の異常もなければ、当日手術を受けることができます。
子供の扁桃摘出・アデノイド切除手術の入院日数、費用
入院は5泊6日、費用は12万円ほどでした。
(隣の市でしたので一旦窓口で支払い、後日在住の市へ申請し、子ども医療費として全額支給されました)
部屋は4人部屋で、選ぶことは出来ません。
他にも扁桃腺の手術をされるお子さんがいて、つばめは仲良くなっていました。
小児病棟の独特の決まり
低学年ということもあって、耳鼻科病棟ではなく小児病棟に入院することになりました。
(担当の先生は耳鼻科なのですが)
この病院の小児病棟は面会や持ち物にとても制限がありました。
小さな子の面会は禁止
2親等以外の面会は禁止(友達や学校の教師もダメ)
携帯ゲーム(ニンテンドーDSなど)の持ち込み禁止
面会人が食事をとるときは、病室ではなく隔離された待合室で食べる(子供が欲しがってはいけないため)
担任の先生がぜひお見舞いに行きたいと申し出てくれたのですが、直前になってこの規則を知り、丁重にお断りすることに…。
小学生が入院するときの持ち物・暇つぶし
病院で指定されている持ち物もありますが、だいたいこんな感じです。
パジャマ、着替え、下着
歯ブラシセット、タオル類
コップ、箸
箱ティッシュ、上履き(病院から指定)
DSを持っていけないと知ったつばめは「えーーー!!」ですよ。
ゲームを散々するつもりだったのかい?
「本を持っていこう?」と言っても「やだ!」と機嫌を損ねてしまい…(持っていけば読むのですが)。
その時すごくファンルームが流行っていたので買ってみたらドハマリしました。
カラフルな輪ゴムを専用の棒で編むように繋げて、ブレスレットや指輪などを作るものです。
嬉々として輪ゴムを編みブレスレットが完成すると、面会には来られなかったけれど本を差し入れてくださった担任の先生にプレゼントするんだと手紙を書いています。 写真の腕が包帯ぐるぐる巻きになっていますが、点滴の針を何度も刺したりしなくていいように刺したまま確保してあるためです。 他にも役に立ったのは塗り絵! あと、色鉛筆の数が多いと夢中になりました ナノブロックもすごく喜びました! つばめの妹(幼稚園年長)を連れてこれないこと、夫は仕事があること、お互いの両親は頼れないことから、夫婦交代でつばめの起床時間から就寝時間まで付き添うことにしました。 朝はつばめの起床時間に合わせ、妹のひよこを幼稚園バスに乗せるまで近所の同じ幼稚園のママ友に預かって頂き、ひよこを幼稚園終了後の一時保育に預けておき、夕方に付き添いをオットと交代して幼稚園へ迎えに行き、オットはスーツのまま就寝時間までつばめに付き添う、という日を繰り返しました。 つばめは手術室に行く前に、眠くなるお薬を処方され飲みました。 手術室へ行くのは、大人でも緊張します…子供だったらパニックになってしまうかもしれないですからね…。 病室で、驚くほど簡単に寝てしまいそのままストレッチャーで手術室へ運ばれました。 喉にメスを入れて切るわけではなく、全身麻酔をし、開口器を使って口から電気メスを入れ、扁桃などを焼き切るわけです。 聞くとぞっとしてしまうかもしれませんが、手術の中ではとても簡単な部類に入り、何事もなければ30分以内で終了してしまうことがほとんどのようです。 手術についてはこちらが詳しいページでした小学生の入院、親の付添いはどこまで
いよいよ扁桃摘出・アデノイド切除手術当日
扁桃摘出・アデノイド切除術はどういう手術か
実際つばめの時も、手術室に入ってから40分後には自分の病室に戻ることができました。
術後の経過
手術した日は、一度麻酔が切れて目覚めてもまたよく眠りました。
痛み止めと抗生物質(だったと思う)の点滴を2日ほどしていました。
それがですよ、子供の回復力はすごくて…喉が痛いと言っていたのは1日目くらいで、あとは普通にしゃべれましたし、出てくる食事もパクパク食べるのです。
最初のうちはこんな水っぽいものでしたが、日を追う毎に固形になってきてもバクバク食べました。
担当の先生もおっしゃっていましたが、扁桃腺は子供のうちにとってしまったほうが回復が早いのだそうです。
実はこの1年後にわたしも扁桃摘出をするのですが、つばめに比べたら嘘みたいに回復が遅く、2週間はかすれ声、しばらくは普通の食事ができず、味覚障害にも陥りました。
(それでもとってよかったのですが)
つばめの場合はそういった症状はまったく起こらず、術後2日目からこちらが驚くほど普通で、元気いっぱいでした。
入院中、一度だけ泣いたことがあったのですが、それは看護師さんが注射が下手で何度も何度も人が変わって刺された時でした。
腹が立って泣いたみたい…(笑)。
まとめ
つばめの扁桃摘出・アデノイド切除手術からもう4年が経ちましたが、後遺症など何もなく、元気に低身長症の治療を続けています。
本当にすごく大人の手術より回復が早い、ということを強調しておきたいです。
お子さんの手術に迷われている方の参考になれば幸いです。
わたしの扁桃摘出手術はこちらで読めます私は扁桃摘出手術をして人生が変わった!アラフォー主婦の体験談。
【おしまい】