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小学生の子どもが悪口を言われていた時の対処法。うちの場合の体験談

お子さんが友達に悪口を言われて泣いている…というご経験はありませんか?

そんな時、あなたならどう答えてあげますか?

昨日起こったばかりの『うちの子の場合』をお伝えしたいと思います。

うちには年子姉妹(現在小4・小5)がいます。

もう夏も終わる8月末のことです。

23時頃、わたしが眉間に皺を寄せながらエッセンシャル思考の記事を書いていると物音がし、振り返ると次女ひよこ(仮名・小4)が、ぐしゃぐしゃ頭で、スヌーピーのぬいぐるみを抱えて起きてきていました。

ミカコ
あれっ?もう11時だよ!どうしたの?
ひよこ
不安で、ねむれないの…

ひよこは涙でぐじゃぐじゃになった顔を、スヌーピーにうずめています。

時々、ベッドに行ってから「ママが死んだらどうしよう…」とか「ママがおばあちゃんになったらどうしよう…」(ってそれは確かになるけどね)と、急に不安になって起きてくることの多い子なので、今回もそんなことかと思っていたのですが…。

よく聞くと、「クラスの友達が、わたしの悪口を言ってたの。」とのことでした。

…なぜ今!夏休みも始まってから1か月以上経ったなぜ今思い出したのか!!

…というツッコミは置いておいてですね、真面目にですよ、こんな時親は何て言ってあげればよいのか、考えてしまいませんか?

わたしなりの思いを子どもに伝えましたので、同じように悩む親御さんや、人間関係で沈んでいる方も、ひとつの参考にして頂けたらと思います。

うちのひよこのこと


ひよこは普段、一言で言うと「ひょうきん者」です。

小4なのに、見た目は1〜2年生に間違えられるちびっ子です。

家ではものすごい甘えっ子なのですが、外に出ると「面白い子」とよく言われています。

変顔と、変な踊りが得意です。(…誰に似たんだか)

皆を笑わせるのが好きで、誰とでも仲良くするのが好きです。

クラスに転入生が来ると、うれしくてその日のうちに「ねえ、ともだちになろ?」と話しかけに行く子です。(ダイレクトすぎて歯の浮くようなセリフなのですが)

いつもわいわい友達といて、あまり敵を作らないタイプの子なので、余計にショックだったのだと思います。
なぜ今まで忘れていたのかはとにかく)

悪口を言われた時の状況

友達AちゃんとBちゃんが二人で話している時に、Aちゃんがひよこの悪口を言い、Bちゃんがそれをひよこに伝えてきたのだそうです。

そこまでしゃくりあげながら話すと、ひよこはわたしにしがみついてわんわん声を上げて泣き出しました。

ひょっとして、今まで考えないように蓋をしていたのだけど、始業式が近くなってきて不安がこみ上げてきたのかもしれない。

ミカコ
ずっと布団の中で一人で考えていたんだね、かわいそうに

わたしがそう言うと、ひよこはますます大きな声で泣きました。

今まで我慢していたものが一気に放出されていくような泣き声でした。

ミカコ
そんなに心配しなくても大丈夫だよ、皆が皆、ひよこを嫌いなわけないよ

と言っても、首をぶんぶんと横に振り、

ひよこ
知らない所でみんなに嫌われてるかもしれない、どうしよう

と繰り返しました。

今までもこんな事があった時、わたしは大丈夫大丈夫と繰り返し、他の楽しいことに目を向けさせ、忘れさせるようなことをしてきました。

でももうひよこは4年生。

楽しいことでごまかしたりしないで、こんな時どう考えるかを身につけてほしい。

そう考えると、昔の自分と重なって見えて、昔の自分に言ってあげたいと思う言葉がでてきました。

小学生のわが子に伝えたいこと

ミカコ
ねえひよこ、でも悪口を言った子の他に仲のいいお友達たくさんいるよね?絶対ひよこの悪口を言ったりしない子も、いるでしょ?
ひよこ
いる
ミカコ

いるなら、大丈夫!よかったね。

ひよこは、その悪口を言ったAちゃんに、何か嫌なことしちゃったの?

ひよこ
してない。あんまり話してないもん
ミカコ

そうかあ。じゃあ、堂々としてよう!何も悪いことをしていないならひよこはひよこのまんまで堂々としてなさい。

これからも色んな考え方の人や、価値観の違う人に出会うよ。

自分と考え方が似ていたり、違っていてもとても仲良くなれる人もいるけど、全く違う正義を持っている人もいるから、ひよこがイイと思っている事をイヤだと思う人もいる。

世の中の全部の人に好かれるのは無理なんだよ。

全員と付き合って友達でいなければいけないということもないんだよ。

ぐしゃぐしゃに泣いていたひよこが、目を丸くしてわたしの顔を見上げました。

ミカコ

それにその子はもう1か月も経って、自分の言ったことなんて忘れているかもしれないよ?

案外、学校に行っておはようって声をかけたら、普通に返してくれるかも!

ひよこは堂々と、いつもどおり、自分が正しいと思うことをする。

Aちゃんを無視したりしない。自分から声をかけて、それでも避けられるほど嫌われてるのだったら、無理して好かれようとしなくていい。

その子の感情に振り回されて、おろおろしなくていいよ。

そうして振り回されている時間は、もったいないんだよ。自分の時間を生きてないよ。

ここまで目をしっかり見ながら話すと、ひよこの目から涙が引いて、表情が変わってくるのがわかりました。

ミカコ

それから、悪口を言われて、どんな気持ちがした?

ひよこ
すごくいやなきもちだし、ここが痛い

と、ひよこが小さい手で胸を押さえました。わたしは思わずその上から手を当てました。

ミカコ

そうだよね。嫌だし、辛いよね。これが、心が傷つくっていうことだよ。

だから、ひよこは、誰かを傷つけないようにしよう。

たとえ自分が嫌われても、その子の悪口はお友達には言わない。

もし間違えて誰かを傷つけていたら、ちゃんと謝れる子になろう。

Aちゃんも、ひよこに言うつもりはなかったかもしれないけど、結局伝わっちゃったでしょ?

だからお友達には絶対言わない。

悪く思わないで気にしないように出来たら一番だけど、もやもやして辛くて誰かに言いたいときは、ママにだったらいつでも言っていいよ!ママは誰にも言わないからね!

ひよこ
うん!

すっかりひよこの目に光が戻り、いつもの笑顔になったので、わたしはうれしくなりました。

思わずむぎゅーっと抱きしめると、ひよこは

ひよこ
ママ、すごくよくわかった

と言ってくれました。

ミカコ

よし、じゃあひよこにとって今の時間は「寝る時間」だから「寝ること」に集中しよう!

睡眠時間を削ったらお肌に悪いからね〜!

たとえばオデコにニキビができちゃったりとかするよ!

 

大きめの声で言いながらドアを開けると、長女のつばめが「ばれたか」と言って苦笑いして立っていました。

オデコにできたニキビを気にして、薬を塗っているつばめ。

ひよこが泣きながらわたしの部屋に行ったので、心配して廊下までついてきたのでした。

2人を二段ベッドまで行かせた後、わたしは『これでよかったよね?過去のわたしにも教えてあげたいよね?』と自問自答していました。

翌朝のひよこの様子

朝になるとひよこがすごい笑顔で、開口一番、

ひよこ
ママ!学校の○○相談室の先生になったら!?

と言いました。

○○相談室は、学校で児童が、昼休みの間担当の先生に友人関係などの悩みを相談しに行く場所なのだそうです。

ひよこ
相談室の先生に聞いても、ママみたいなこと言ってくれなくて、お友達に「やめて」って言いなさいばっかり言われた!昨日みたいなこと早く知りたかった!

わたしも、もっと早く言えばよかった…!と思いました。

ミカコ
もしママが相談室の先生でも、昨日みたいなことは言わないと思うよ。自分の子どもだから言ったんだよ

というと、

ひよこ
ひよこママの子どもでよかった!!

と抱きついてきてくれました。

なんだか嬉しくなってしまいました。

つばめが羨ましそうに見ていたので無理矢理捕まえて、二人ともぎゅうぎゅう抱きしめました。

まとめ:わたしが子どもに伝えたかったこと

わたしの話を要約すると、伝えたかったのはこういうことです。

世の中の全ての人に好かれるのは無理だということ

誰かのマイナス感情に振り回されずに、自分の時間を生きてほしいということ

悪口を言われても堂々として、自分が正しいと思う姿でいること

折角心が傷つく痛みを知ったから、その思いを誰かにさせないでほしいこと

そのつもりがなくても間違えて傷つけてしまうことがあったら、ちゃんと謝れる子になってほしいこと

辛いことやもやもやする気持ちは、わたしにいつでも話してほしいということ

これが、わたしなりの子どもへの答えでした。

うちの子は理解し納得してくれましたが、おうちによって様々な考え方がありますので、参考までにとどめていただければと思います。

この記事を書きながら、自分の考えを再確認できました。

「子どもに伝えたいこと」と、「自分がどう生きるか」はまた別問題なので、ここには書ききれないこともたくさんあります。

しかし、ちゃんと自分の芯となる考えを持っていれば、大人になってもへこたれずに生きていけるのではないかというのがわたしの思いです。

※わたしが子どもに対して急に雄弁になったのは、エッセンシャル思考を読みこんでいたからかもしれません。

「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」の感想・主婦の生活に取り入れる

なお、この記事だけを読むとなんだかすごくいいお母さんみたいに感じられるかもしれませんが、普段は姉妹喧嘩の激しい子どもをガンガンに叱って自己嫌悪になることもあります。

試行錯誤して子育てしている毎日です。

 

【おしまい】